●陶器のできるまで4(焼成)

今までの苦労が水の泡とならないように・・・・
焼成は本当に気が疲れます。

陶器のできるまで1(原料)
陶器のできるまで2(成形)
陶器のできるまで3(装飾)
陶器のできるまで5(その他)
穴窯を作る


■目土
釉を拭き取ったところに、童仙房という名称の耐火度の高い土を団子状にして付けます。
釉の流下の影響を少なくし、作品の味わいを加えます。
■アルミナ
ツクとかコロと呼んでいる棚板の支柱に温度が上がってくっつかないようにアルミナを筆で塗ります。
窯の温度は高くても1300度ぐらいですが、アルミナは2000度近くまで熔けません。



■窯詰め
中央左に見える棒状のものは、熱伝対と呼ばれる温度センサーです。この窯は電気窯ですが、ほぼどのような窯にもこれが使われます。メーターはアナログやデジタル計があります。
総カロリーを計測するにはゼーゲルコーンというような温度に反応するように調整された土を傾きで測定します。
都美恵窯では他品種少量生産なので、作品に多様性があり、効率のよい窯詰めにはいつも苦労します。
コロの上に棚板を置いて更にその上に作品を載せて順に上に積み上げます。
■還元炎

1000度〜1200度ぐらいをLPガスを使って還元状態にしています。還元の炎が窯から程良く出てきています。
ガス窯、薪窯、灯油窯などは燃焼させるものがあるので、還元焼成が基本的です。
経験を重ねて何度やっても目的どおりのものを得るのはなかなか難しいものです。
あと酸素の供給を十分にして焼く酸化焼成というものがあります。他の窯に比べて酸化焼成は、電気窯では簡単です。
同じ釉薬で同じ土でも、酸化と還元では、発色は随分異なります。




■穴窯の変形
ふつうの穴窯よりも背が高い形です。
焚き口から作品を入れるのではなく、横から入れます。作業がやや楽かと思います。
容積が大きいので焼成には時間が掛かります。
写真はまだあぶりのものです。






●この店の紹介 ●作者紹介(冨山善夫)●作者紹介(佐藤洋子)

都美恵窯(つみえがま)
陶房
〒295−0103
千葉県南房総市白浜町滝口1201−2

展示室

〒295−0102
千葉県南房総市白浜町白浜628−1
TEL/FAX  0470−38−4551



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