●陶器のできるまで1(原料)

まだ不十分ですが、一部公開しました。
解りにくいところなどは改良していきたいと思っています。
ご遠慮なくご指摘下さい。ご質問なども受け付けております。

陶器のできるまで2(成形)
陶器のできるまで3(装飾)
陶器のできるまで4(焼成)
陶器のできるまで5(その他)
穴窯を作る


■山の陶土
伊賀の小さな山なので、地層が複雑です。色んな種類の土が層を成しています。
山によってはもっと単純な層を形成しています。
■原土
左記のような地層から掘り出した原土です。
原土を粉砕して水簸し、浮遊物や沈殿物を取り除き水分調整した物が我々の使う粘土となります。


■調整された土
土の性格に応じて成土屋さんが命名しています。
ほとんどの土は各種原土からブレンドされています。
耐火土、極めの細かさ、鉄分の含有量、長石の入り具合などで土の性格が出ます。
これらは土屋さんから購入したものです。


■竹灰作り(竹を燃す)
竹灰は一般的にあまり使われませんが、ここ都美恵窯では竹が沢山取れますので、竹灰を使った釉薬を研究しています。
灰は1パーセントぐらいになってしまいますので、竹を沢山燃す必要があります。

■竹灰作り(篩)

竹灰を篩に掛けてから灰に水を入れ水簸し、さらに何度も
篩にかけます。


■灰作り(灰汁とり)

これは竹灰です。普通の木灰よりも灰汁が強いようです。
何日も上水を換えます。灰汁のヌルヌル感がなくなればokです。
■灰作り(乾燥)
上水を切ってから素焼きの鉢に灰を入れて乾燥させます。
ようやく釉薬原料の一つになりました。


■釉薬原料
釉薬原料は主に石の粉です。人工的に粉砕されている場合が多く、粘土とは比べ物にならないぐらい荒い粒子です。
その結果見た目はほとんどの釉薬原料は白い粉末状です。
他に藁灰、木灰などの灰を使います。
色づけには鉄や銅などの金属含有原料を使います。
■調整された釉薬
基本的には長石、珪石、石灰石など釉薬原料をいろいろ混ぜ合わせて、無色の透明やマットの釉薬を作ります。一種のガラスの粉のようなものです。
そこに金属含有原料を入れて、色を出します。
同じような金属色でも、ある色を出すように調整された絵の具のような物を入れるのと、より原料に近い金属をそのままのような状態で入れた物とでは、後者は釉の中で化学反応を起こすようで色合いに変化が生まれます。





●この店の紹介 ●作者紹介(冨山善夫)●作者紹介(佐藤洋子)
都美恵窯(つみえがま)

陶房
〒295−0103
千葉県南房総市白浜町滝口1201−2

展示室

〒295−0102
千葉県南房総市白浜町白浜628−1
TEL/FAX  0470−38−4551



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